結論から言うと、
「米国債や米国企業の社債に興味はあるけれど、よく分からなくて一歩踏み出せない」
という人にとって、非常に参考になる一冊だと感じました。
米国債は買っていないが、ETFは保有している立場から
私自身、米国債を直接購入したことはありません。
ただし、米国債を組み込んだETFは保有しています。
そのため、
- 米国債は「何となく安全そう」
- でも、仕組みやリスクをきちんと理解しているかというと自信がない
という状態でした。
本書では、米国債とはそもそも何なのか、
なぜ資産防衛に向いているのかを、非常に分かりやすく解説しています。
読んでいて、「なるほど、そういう考え方か」と腑に落ちる場面が多く、
改めて米国債への理解が深まりました。
米国債を勧める理由がとても明確
本書で特に印象に残ったのは、
なぜ米国債が勧められるのかが論理的に説明されている点です。
アメリカが破綻する可能性は極めて低い
米国債については、
- アメリカという国が今後破綻する可能性は限りなく低い
- そのため、元本の保証確率が極めて高い
という点が強調されています。
「絶対安全」という言い方ではなく、
確率論として非常に安全性が高いという説明なので、納得感があります。
円高に戻る可能性は低いという視点
さらに、
- 今後、急激に円高へ移行する可能性は極めて低い
- そのため、ドル建て資産である米国債でも、為替面のリスクは限定的
という考え方も示されています。
この点は、人によって意見が分かれる部分ですが、
現状の日本を取り巻く環境を考えると、
一つの現実的な見方だと感じました。
米国企業の社債についての考え方も興味深い
本書では、米国債だけでなく、
アメリカ企業の社債についても触れられています。
ポイントは、
「大きすぎて潰すことができない会社」の社債を選ぶ
という考え方です。
これは、
- 国で言えばアメリカ
- 企業で言えば超巨大企業
という構図で、
元本の保証確率を極力高めるという意味では、米国債と非常に近い発想だと感じました。
為替リスクについての考察
もちろん、ドル建て資産である以上、
円高に振れるリスクはゼロではありません。
過去には「有事の円」と言われた時代もありました。
しかし本書では、
- 日本は超高齢化社会に突入している
- 国の借金も非常に大きい
- 現状を踏まえると、長期的に円高へ進む可能性は低い
といった点を挙げ、
為替リスク自体も以前ほど大きくないという見方を示しています。
この部分も、感情論ではなく、
現状分析に基づいた説明になっている点が好印象でした。
迷っている人の「判断材料」になる一冊
この本は、
- 米国債や米国企業の社債に興味はある
- でも、本当に買っていいのか迷っている
という人にとって、
「購入すべきかどうか」を考えるための判断材料を与えてくれる本だと思います。
投資を強く煽る内容ではなく、
「なぜそう考えるのか」を丁寧に説明している点が印象的でした。
米国債や米国企業の社債を検討している方は、
一度読んでみる価値のある一冊だと感じます。
